中国は「6年保証」
現代自動車の本社があるソウルへ飛んだ。
米国人広報部長に案内された役員室で、米州担当の韓昌煥常務(50)は「ブラジルはグローバル戦略で最も重要な市場の一つだ。広告費は年間約2億ドル(約160億円)。後発組だからこそ、車を知ってもらい、愛してもらうため広告を徹底した」と話した。
2月には6億ドル(約480億円)を投じサンパウロ州に初の自社工場を着工した。BRICSでインド、中国、ロシアに続き4カ国目となる。韓氏は「今後は中間所得層『C層』へ小型車を売り込む。相手はトヨタやホンダでなく上位3社の欧米勢だ。2年後に現在のシェア3%を10%へ伸ばすのが目標だ」と語った。
韓国からブラジルへの進出企業は現代自動車とサムスン、LGを含め17社にとどまり、日本からの350社と比べても圧倒的に少ない。3月には中国の自動車メーカー「江淮汽車(JAC)」が参入し、「6anos(6年)保証」をうたう新聞広告を打ってきた。
コトラの金氏は「背後に中国が迫っている。中国が本格的に上陸する前にビジネス手法が似ている韓日が組みブラジル市場へ向かうべきだ」と提案するが、そうした動きはほとんどない。
―産経ニュースからー
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