“熱帯のタラ”販売へ

掲載: 
12/02/2012

熱帯のタラ”販売へ

アマゾンのピラルクー ポン・デ・アスーカルで販売

巨大で脂っこく、肉質は白身というには色づいており、かつ、熱帯の温かい水だけに生息する。こうした数多くの課題がありながら、民間資本の努力の結果、アマゾン地域で最大になる魚のひとつピラルクーが「熱帯のタラ」としてブラジル人一般の食卓に上がるまでにこぎつけた。

 

マナウス産業の活性化へ

 

少なくとも、アマゾナス州政府が養殖を管理するマミラウアー持続的開発保護区の周辺の人々は、この魚に大きな期待を寄せている。同保護区で生産されたピラルクーは、ポン・デ・アスーカルにより独占的に、国内の消費者ルートに乗せられる。

生産工場も建築が進んでいる。州政府と研究事業融資機構(Finep)が150万レアルを折半投資し、ピラルクーの塩漬け加工工場を保護区内に建設、年間150万トンの生産加工能力を持つ。マラアー農事と名付けられたこの事業所は、80人を雇用し、1001人(翻訳者注―100人の間違いでは)の漁師から魚の供給を受ける。ただしこれはマミラウアーの住人8千人と比較すると、まだ微々たる数字。

事業所はまず、ポン・デ・アスーカルへの販売を焦点を合わせる。続いて視野に入れているのは、ノルウェーへの販売。マナウス・フリーゾーン(ZFM)経済に大きく依存し続けているマナウス一帯にとってこの事業は、地域の垂直生産モデルとして、大きな期待が寄せられている。

ポン・デ・アスーカル内でこの問題を扱う獣医のメグ・フェリッペ氏は、ピラルクーを「タラ」と称してよいのかという問題について、「実際のところ、タラという魚は存在しない。塩漬け加工の結果として同様の風味を持つ食品の呼び名と理解している」という。文献上は、伝統的の5種がタラとされてきたが、漁業の発達に伴いそうした分類も変化しつつあるという。

2011年には「アマゾンのタラ」の名前で地域限定で販売された。加工量は、5865匹、およそ130万トンに達した。これらのピラルクーはいずれもブラジル環境再生資源院(Ibama)がピラルクーの減少を防ぐために年間の割り当て漁獲を認可している。成魚の30%を毎年漁獲した場合、ピラルクーは生息数を維持できる、という。成魚を位置づけられる大きさは、少なくとも1,5

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