西部アマゾン日伯協会創立30周年記念

掲載: 
02/08/2010

西部アマゾン日伯協会創立30周年記念式典

 来賓挨拶は、まず式典委員会会長の錦戸西部アマゾン日伯協会会長の挨拶、マナウス日本国領事館の相沢副総領事、ロンドニア州トレゼ デ セテンブロ自冶会栗山会長、アマゾン高拓会ロベルト丸岡代表、アマゾナス日系商工会議所鶴西会頭の順で行われた。

 

西部アマゾン日伯協会創立30周年記念祭典実行委員長挨拶

 

皆さん今晩は。今日は西部アマゾン日伯協会創立30周年記念祭典にこうして大勢の皆さまにご出席戴き、関係者一同はこの上ない慶びと励ましを賜わっている次第です。心よりお礼申し上げます。

 

一昨年はブラジル日本人移住100周年記念で日伯両国に於いて盛大な式典が催されました、翌年に日本人アマゾン移住80周年を控えていた私たちは100周年記念行事を遂行する側ら、80周年記念祭典を成功に運ぶために実行委員会を発足し、準備を整えていた矢先に歴史的な世界経済不況に見舞われ、果たして記念すべき年に相応しい行事や式典が実施できるのだろうかと心配しましたが、現地各機関や各団体、日系移住者及び子弟の方々の温かい支援と深いご理解によって困難を克服することができ、数々の記念行事を成功に修めることができました。おかげさまで何事にも替え難い貴重な経験を積ませて戴きました。そして今年は西部アマゾン日伯協会創立30周年記念式典を催す運びとなり、80周年記念事業の経験を元に既に幾つかの記念イベントも実施することができました。協力者や関係者の方々にはこの場をお借りしまして御礼申し上げる次第です。本当にありがとうございます。

 

さて、現在の日伯協会に至るまでのマナウス地域に於ける日系社会代表機関の経緯を顧みると1965年にマナウス日本人会が発足され、それが1970年にはマナウス日伯文化協会となり、そして西部アマゾン各地域に所在する自冶体を総括する必要性から1980年に現在の西部アマゾン日伯協会が創立されました。日本人会発足以前の1940年から50年代はアマゾナス州政府は勿論、ブラジル政府の間でも高拓生によるジュート栽培での経済貢献が高く評価されていました。そして1967年には国策によってマナウスは免税の恩典を受けた自由港となり日本企業を中心とした進出企業による工業開発が興され、また農業の分野でもサーレス、カショエイラグランデ及びベラビスタ移住地等で養鶏や果樹及び野菜栽培でマナウス市場に生産物を供給し、またロンドニア州、ロライマ州及びアクレ州に於いても同じように自他と共に認められる「和」と「信用」を基盤とした現在の西部アマゾンの日系社会を築き上げたのです。

 

このように現地ブラジル社会が絶大に讃える先駆者の実績に、総領事館やJICAを通しての日本からの支援、そしてブラジル側の日系人に対する信用が三脚となって支えているから融和で安定した日系社会がアマゾン地域に存在するのだと言えます。

 

現在、私たちが受け継いでいるマナウス近郊の移住地自冶会も含めた西部アマゾン日伯協会、日系企業を総括するアマゾナス日系商工会議所そして現地でジュート栽培を成功させた高拓生の子弟の方々で構成されたアマゾン高拓会、パリンチンス日伯協会、トレーゼ デ セテンブル自冶会、ロライマ日伯協会等を中心とした現地日系社会の礎を築かれた先駆者に敬意を表し、そして今後ともその志を受け継いで日伯両国の絆を更に強めることが私たちに課せられた使命であると承って、簡単ではありますが西部アマゾン日伯協会創立30周年記念祭典実行委員会代表としての挨拶に代えさせて戴きます。

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