ポロロッカ

ポロロッカ

 

パラー州ベレンから、ジェット機に乗り45分でマカパーへ。

マカパーはアマゾン河口の北部に位置し、緯度0度の赤道直下にあるアマパー州の州都。

アマゾン河口に作られた要塞を起源として18世紀から町として発展、1943年には連邦直轄地としてアマパー州の州都となった。人口36万人、1758年に市に制定され、主要産業は、鉱業であり、錫、鉄、金、マンガンなどの輸出。

ポロロッカを見るため、朝4時起床、単発セスナ機で5時に出発。40分ほど河口に向かい、近くのファゼンダに降り、ポロロッカの発生を待つ。

朝食を取っている間、川岸の水位が上がって、遠くから「ゴーー」と音が聞こえてきて、一気に水位が上がってくる。急いでセスナ機に飛び乗り2メートルほどの高さの逆流の波が河口を遡ってくる光景を見ることが出来る。

ポロロッカは、アマゾン河を逆流する潮流。ポロロッカの名称は、原住民のツッピ語で「大騒音」を意味する。満月と新月の時は干満の差が大きく(大潮)、およそ5メートルの高さの波としてアマゾン河の河口に押し寄せてくる。この大波は河の流れを飲み込んで、時速65キロの速度で逆流し、300キロの内地まで届くものもある。大潮に由来するので月に2回おこる現象であるが、3月の頃には干満差の大きさや、雨季の影響によるアマゾン河の水量増により規模がより大きくなる。雨季に当たる春には、アマゾン河の大量の水が、満潮になって押し寄せる海水と衝突する。

この時、河の水は逆流する海水に押され、海に流出することが出来ず海水と共に逆流する。600キロの内陸にも洪水や海水の氾濫による大きな被害が発生する場合がある。パラー州のサン・ドミンゴス・ド・カピンでは1999年以降、毎年ポロロッカを利用した波乗り大会が開催され、各国のサーファーが訪れている。2003年にはアディルトン・マリアーノが、        この波に乗って34分にわたり河を上っている。

しかしながら、水中には川岸から流された大量の障害物が漂っているので危険も伴う。オリノコ河でもポロロッカに似た現象が知られており、マカレオと呼ばれている。

カテゴリー: 

言語

Brasil

Japão

連絡先

www.samicultura.com.br

携帯: 55 92 98108-3535
E-メール: hisashi_umetsu1948@yahoo.co.jp
Go to top