アマゾンでの食べ物といえば、「アマゾンの牛」と呼ばれる亀もピライクイ(Pira-魚、Cui-粉 という意味の魚の肉でソボロに似た食べ物)と並ぶ重要な蛋白源である。 亀は種類が多い。大きなタタルーガ・ベルダデイラをはじめ、カベスード、ピチユ、アペレマトラカジャ、ジャボチ、ムスアン、それに世界で最も醜悪な形をした亀のマタマタというような中々多彩である。
インジオに与える酒の影響については「酒造りを忘れたインジオ」で述べてあるが、実はカボクロだって似たようなものである。カボクロの酒の上の犯罪と、「深刻な少女売春」でふれてある少女売春は、アマゾンの大きな社会問題であり、関係者の頭を悩ましている。 酒というのはこの場合ピンガのことだが、ピンガというのは主として一般的呼称で、アマゾンではカシャッサといわないとカボクロにはわからない。
ブラジルでは、インジオ保護法によって、アルコール飲料をインジオに売ることは禁止されている。アルコール飲料といっても、この場合はピンガとカシャッサとか呼ばれる火酒のことである。 インジオのような未開民族は、文明人のようにいろいろな社会的制約がないから、知性、教養をつかさどる大脳皮質は前葉部が文明人ほど発達していない。
カボクロの食事はお粗末で、インジオの食事よりははるかにおちる。 インジオには料理があるが、カボクロにはない。インジオの料理を真似ることはあるが、大体は料理とはいえぬものが多い。 人間の食べ物に対する好みは幼児期に決定されるから、永年単調な食物を食べ続けると、文明人の手の混んだ料理を食べさせても美味いとは感じない。 美味いと感じないどころか、時には全く食物として受け付けないことがある。
アマゾンに入った日本人もいろいろ苦労して代用日本食を案出したが、代用品を越えてホンモノ以上?になったものにジャンブーの佃煮と、マパラのかば焼きがある。
マナウスの北東郊外パルケ・デ・ラランジェーラの一角に、川魚マトリシャンをバナナの木の葉で巻き炭火で焼く美味しい「バナネーラ」を出す非常に簡素なランショネッテがある。その名は「Pupeca プペッカ」別名「青テント」と呼ばれ、日系人の間で知れ渡っている。
アマゾンの味・ツクピー ファリーニャ・デ・マンジョカを作る過程で出てくるツクピーを用いる料理は多く、アマゾン独特の食物となっている。パット・ノ・ツクピー、パッカ・ノ・ツクピー、あるはタタルーガ・ノ・ツクピーというように多様である。
マナウス市の西、トロピカルホテルのすぐ近く、アマゾン河の岸辺ポンタ・ネグラにある、簡易レストラン「ラランジーニャ」では、毎日夜、9時、10時からボイ・ブンバのショウをお客さんに見せている。アマゾン河のそよ風に身をゆだね、ショウーを見ながら、
ジョゼ・パジーリャ監督の映画「トロッパ・デ・エリッチ2」が10月8日ついに封切となった。公開直後の週末は多くの人が映画館に殺到し、当日のチケットを購入できなかった人もいたようだ。連日にわたりブラジルメディアが報じた。
アマゾン住民の主食はもちろんマンジョカである。何がなくとも最低マンジョカさえあれば食ってゆける。 ファリンニャ・デ・マンジョカに水を入れただけの「シヘー」は、とても食べ物とはいえるような代物ではないが、カボクロは他に何もなければこれで我慢する。
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